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HDD-BOOSTを使ってみた

2010/02/12

SSDでHDDをキャッシュして、リード性能を上げるという、SilverStoneのHDD-BOOSTを買って試してみました。


201002110925.jpg

これ、ハードウェアを追加するだけにしては結構性能が上がりました。遅いHDDを使っている場合は、明らかに体感できるレベルで効果があります。

ただし限定された条件でのみですので、決して万能ではありません。読み書き性能、特に書き込みはSSDそのものには負けてますし、大元のHDDの先頭セクタしか高速になりません。さらに、連続して使うと性能が落ちるという特性があります。
それにHDD-BOOSTとSSDと両方新規に買うと結構大きな投資額になります。ですので、

  • 起動ドライブを交換したくない
  • 起動ドライブの容量を小さくできない
  • OSの起動やDLLへのアクセスの遅さに不満がある
  • 使うときだけPCの電源を入れる
  • SSDが余っている

という人は導入するメリットはありますが、そうでない場合、特に、

  • 起動ドライブの容量が30~60GB程度で問題無い
  • データのみを置く高速なストレージが欲しい
  • サーバとして使う

なら、予算が許すのならSSDに置き換えてしまう方が快適だと思われます。

<割り切った設計のHDD-BOOST>
Akiba PC Hotline!の記事を読んで、HDD-BOOSTの割り切った設計を非常に気に入ってしまいました。
付属のマニュアルにも書いていますが、何が割り切っているのかというと、
  • 起動時に毎回、HDDの先頭から、SSDの容量分だけSSDにコピーする
  • 書き込みはHDDにのみ行い、一度書き込みしたセクタはHDDから読み出す
というシンプルな設計というところです。

HDD-BOOSTは、起動時にHDDの先頭からデータをSSDにコピーし読み出しキャッシュの内容を取り込みます。
しかし、その後キャッシュされていないデータをHDDから読み出しても、SSDには書き込みません。
さらに書き込みはそもそもキャッシュせずHDDにだけ書き込み、一度でも書き込みがあったセクタはSSDとHDDの内容が一致しなくなるので、以降はHDDから読み出します。
それでも、Windowsなど最近のOSは動作中にOS関連のファイルを頻繁に読み出し、書き換えはOSのアップデート時ぐらいなので、読み出しをキャッシュするだけでも効果は高いと思われます。
さらに、SSDに書き込まないので、SSDの寿命が延び、プチフリ等の影響を受けにくくなり、キャッシュ不整合による書き込みミスが発生しない、などのメリット?もあります。

また、HDD-BOOSTは起動時に毎回HDDの先頭からSSDの容量分だけSSDに転送するので、HDD-BOOSTのマニュアルには
  • 使い始め、それ以降も、時々デフラグする
  • OS関連のファイルが全部入るくらいのSSDを用意する
ということが書いてあります。

HDD-BOOSTは、起動時に取り込んだデータ以外はキャッシュしないので、そのデータの内容がよく読み出されるものでなければいけません。そこで、デフラグしてファイルをHDDの先頭に集めておくという使い方を要求しています。

こういった設計と使い方から、起動時必ず同期し、ある程度書き込みが行われキャッシュが古くなってしまう頃には、パソコンを使い終わって電源を切る、という使い方が必要になります。

逆に、サーバのように連続動作させる、データドライブのように全域に対して読み書きが発生する、という使い方にはあまり適していません。

<HDD-BOOSTに合ったSSDの選択>
SATA-SSDは手持ちが無かったので、HDD-BOOSTと一緒に買ってきました。HDD-BOOSTに組み合わせるSSDを選ぶ際のポイントは
  • 容量(今回は7なので32GB以上)
  • リード速度
  • ライトはあまり考えなくていい
このことから選んだのが、CFDのCSSD-SM32WIN です。このSSDは、
  • 新型コントローラチップでリードが速い
  • SSD内キャッシュを無く低価格。ただしランダム書き込みが遅い
  • Trim対応(HDD-BOOSTには関係ない)
という特徴があります。つまり、書き込み性能を犠牲にして価格を抑えて、その割に読み出し性能は高い。ということで、HDD-BOOSTにはぴったりです。

なお、少々旧世代のSSDでも、HDDに比べればランダムリード性能は十分高く、起動時にHDDからSSDにコピーする時以外書き込まないので、動作中はプチフリの影響も無いと思われます。
よって手持ちのSSDの容量が十分ならそれを流用するのがいいと思います。

<ベンチマーク>
HDD-BOOST使用時の性能については、こちらのブログ主の方がとても詳しく調べられています。SSDだけでなくRAMDISKを組み合わせて、すごい数字を出してます。
私は標準的にSSDを使って、Blu-Ray再生用に組み立てていた小型PC(Atom330+nVIDIA Ionと2.5"160GB HDD)にHDD-BOOSTを組み合わせて、ベンチマークをとってみました。

もともとのHDDを、Crystal DiskMarkで測定した結果はこのとおり。


201002120144.jpg

2.5" HDDなのでこんなものです。


そして、SSDをEドライブとしてマウントし、測定した結果がこれです。

201002110929.jpg

最新型だけあって、読み込みが速いです。ただ、キャッシュが無いので、特にランダム書き込みが遅いです。とはいえ、前述のHDDに比べれば数倍速く、さすがSSDといったところです。

最後に、HDD-BOOSTで組み合わせてみた結果がこれになります。

201002110931.jpg

読み出しは、ほぼSSDの性能が出ています。
書き込みは、若干元のHDDを上回っていますが、やはりほぼHDDと同等の結果です。
読み出しはSSD、書き込みはHDDというマニュアルにある通りの結果となりました

<印象>
OSの起動が速くなりました。HDD-BOOST自体ただのSATAデバイスとして振舞うので、OS起動前から効果があります。

あと、アプリケーションの起動が早くなっています。IEの起動など、今までは若干待ち時間が気になっていたのがかなり改善されました。

他には、動作中のひっかかりが無くなりました。HDDの場合、数秒に1回ほど、一瞬だけマウスがひっかかるような現象がありました。その都度HDDに対して一瞬アクセスが発生していたのでそれが原因ではないかと思っていたのですが、HDD-BOOSTを付けてからは、そういった引っ掛かりが皆無になっています。

<導入するべきか?>
HDD-BOOSTを使うと、Atom330+nVIDIA Ionの構成に2.5" HDDを組み合わせてWindows 7を動かしていた場合でも、OSやアプリの起動時に時間がかかるというストレスはかなり軽減されました。確かに効果はあります。
ただし、HDD-BOOSTをSSDと一緒に購入した場合、¥15,000前後になります。もともとのHDDと合わせれば¥20,000程度。これだけあれば、今でもそこそこの速さ(それでもHDDと比べれば十分速い)の64GB程度のSSDが買えます。起動ドライブの容量に問題無いなら、やはりSSD単体で使う方が高性能です。
さらに、HDD-BOOSTはHDDの先頭領域のデータの読み出ししか高速にならないため、データドライブのように全域へ読み書きする場合や、起動ドライブの空きがほとんど無いような状態だと、デフラグ後でも頻繁に読み出すデータが先頭にあるとは限らないため、あまり効果的ではありません。
ドライブの交換ができない、起動ドライブとしてはSSDの容量では足りない、OSファイルのアクセスの遅さが気になる、SSDが余っている、という場合を除くと、HDD-BOOSTを導入するメリットはあまり無く、導入する必要は無いと思います。
¥15,000程度の予算で他にできることは無いか考えてみるのが先でしょう。

とはいえ、面白いハードウェアなのも事実なので、確実な効果や劇的な効果を望まないのであれば、試してみる価値はありそうです。

コメント

非公開コメント

mixiモバイルからだと勝手に変換されていつもコメントできなかったです。(;´Д`)

SSD容量も1兆バイト時代とか何処まで増えるのかわかりませんね。(笑)


そういういやiPadをデジタルフォトフレーム代わりに人柱しようかと思ってます。(笑)

>kawagu-

すんませんー、外部ブログにしちゃってました。
SSDは順調に容量が増えてますよね。消費電力も小さいし。
コストパフォーマンス的にはまだまだHDDが勝ってますが。

iPad、僕も人柱になろうかと思ってますw
iBook無くてもいいように、裁断機とScanSnapも準備済み。
ただ、本ってやっぱり切れないんですよねぇ。なのでまだ1冊もスキャンできてません。
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