新型Macbook Airを我慢するためにSSDに換装、そしてちょっとだけ落とし穴。

2011/01/09

11inch Macbook Airが発表されてから2ヶ月が過ぎました。理想のノートPCに近
かった初代Airに飛びついた私としては、さらに理想に近づいた11inch Airは、
もう即買いしてもおかしくないスペックで、その上あちこちのレビューやブログ
の良い評判を読むたびに、もんどり打って欲しがってたわけですが…。

春先に、車検と家賃の更新を控えている身にこの出費は無理です。

さてどうしようということで、現在使用中のMacbook(Late 2008、非Proで唯一ア
ルミボディのやつ)、せっかくGeForce9400MでSATAを積んでるし、SSDに換装する
ことにしました。

ところで、私にとっての新Airのポイントは、
・高速な起動/終了
・軽快なレスポンス
に尽きます。

もちろん、薄くてちっちゃいというのは非常に魅力的で、実際薄さに惹かれてあ
まりちっちゃくない初代Airを衝動買いしました。しかしその「遅さ」はいかん
ともしがたく、何も考えずに適当に使う、という私の最近のPCの使い方には不向
きで、メモリが増設できるMacbookに乗り換えてしまいました。

ところが、新型Airは、このあたりの評判がすこぶるいい!実運用で一番気になっ
ていたところがほぼ完全に解決している!もう買うしか!でもお金ない!
で、いろいろ記事を見ていると、これら体感性能を向上させている理由は、ほぼ
SSDの性能に拠るらしい。CPU性能が少々落ちても、体感は良くなっていると。

それでも1点不安があって、現在メモリを4GB積んでいるMackbookでも、結構swap
が発生していること。
VMwareを常時起動、SafariでGoogle Readerを上げていろんなページを開いたり
閉じたりを繰り返し、基本的に再起動しない、という少々ふぬけた使い方ですが、
ある程度使い続けるとプルダウンメニューひとつ開くのに数十秒かかるようになり、
VMwareに戻るとswapで1~2分は操作ができなくなり、最後にはレインボーカーソ
ルではなく白黒の腕時計カーソルが出るようになります。

ここまでくると一旦VMwareとSafariを終了してメモリを開放してあげなければな
らないのですが、新型Airに触れたブログの中にこんなものが。

「そろそろ MacBook Air (3,1) についてレポートしておくか」

…swapが気にならない、ですと!

決まった!SSDに換装する!そして新型Airは我慢する。

MacbookをSSDに換装して延命する決心がつきました。
先の記事にはSSDが高性能なのが効いているとも書いてあるので、まずは性能を
優先して、あとは値段が許す限り大容量で、最後に、特に悪い評判が無いことを
確認する、という順序で調査開始。

結果、CorsairのCSSD-F160GBP2-BRKTを選びました。ポイントは、

  • Random Accessが速い(swap高速化に必須。NCQありなら4kでもReadで100MB/s以上、Writeで60MB/s前後は出そう)。※http://ascii.jp/elem/000/000/535/535071/index-2.htmlの120GBモデル参照。
  • 価格がそこそこ。中身は180GBあるのに30000円ちょっと(価格設定が間違ってたのか、今は38000円前後)。

MacbookのHDD換装は、解説ページがたくさんあるので助かりました。
ディスクの中身は、SSDへのクリーンインストール後に、OS標準の移行アシスタ
ントを使って無事移動。なお、移行用に一時的に管理者権限のユーザを新規追加
して、そのユーザで移行アシスタントを実行しました。そうしないと、アシスタ
ントを実行しているユーザの自身の移行に失敗することがあるので。

移行後、改めて再起動。うわ、なにこれはやい!
Finderが開くまで、新型Airと同じく15秒程度。起動項目はあまり多くないので、
そのあたりが落ち着くまででも30秒掛かってません。Safariの起動も1バウンド。
VMware Fusionの起動も終了(仮想マシンのスリープ)も4~5秒とむちゃくちゃ
速くなってます。

ああ、いつもジャンクばかり買ってる身にとって、こんなにうまく行く買い物は
とても気持ちがいい。

最後に、調子に乗ってドライブのアクセス速度のベンチを取りました。MacOS X
では定番のxbenchを使用し、その結果は以下の通り。換装前のHDDの結果も。

<旧HDDベンチ結果>


<SSDベンチ結果>


うおー、速いよ速い!Random Accessは特に。HDDのRandom 4kが
Write 1.0MB/s、Read 0.44MB/sなのが、SSDだと130MB/s、11MB/s…。

あれ?思ってたよりReadが遅いかな?それに最大速度で150MB/s程度
しか出てない。もしかしてSATA1?

GeForce9400MはSATA2に対応してるし、このSSDもSATA2対応。
Macbook Proみたいに1.5Gbps設定になってたりするんだろうか?
でも、Proと違ってファームウェアアップデートが無いんだよな…。

体感上はおもいきり速くなったし、実際このランダム性能って新型Air
と同じくらいだし、まあいっか。

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「自炊」やってみた-ジャンプやサンデーのスキャンのコツ

2010/05/05

iPadは残念ながら日本での発売が延期されてしまいましたが、今後出てくる電子
書籍リーダで見るネタを作っておくために、手持ちの本のPDF化を始めました。

僕の場合のPDF化は、裁断→スキャニング→PDF化という手順になります。本が好
きなのに本を壊す、という罪悪感を乗り越えて実際に作業してみると、裁断にも
スキャニングにもPDF化にも、いろいろとコツがありました。

今回は僕の気付いたコツを紹介します。

<道具の準備>

最終的には、特に思い入れの無い限り、手持ちの本はすべて電子化したいと思っ
ています。そこで、量をこなす時の定番機材を購入することにしました。

「自炊 スキャン」などのキーワードで検索すると、既にいろいろとチャレンジ
している人のノウハウがたくさん見つかります。一通り見てみたところ、

・裁断機で背表紙を落とし、
・ADF付きのスキャナで一気に読み込み、
・PDFで固めておく。

という方法が一番僕に合っていそうでした。

本のような厚物は、大型の刃が対象を押し切るタイプの裁断機が、一番キレ
イに切ることができます。このタイプで一番評判がいいのは、PLUS PK-513L。
ただ、高いです。安くても、3万台前半。このタイプは業務用ばかりなので、これ
でもかなり安い方なのです。


これに似たもので、以下のようなものがあります。メーカー不明の中国製で、
特定の代理店があるわけでもなく、楽天やYahoo!で売られていますが比較
的安いです。15000円前後で売られています。
『大型ペーパーカッター』『大型裁断機』といったキーワードで検索すると見つ
かります。


この機種は大型の刃が対象を押し切るタイプですが、刃の移動がまっすぐでな
く少し曲がります。そのため、上のタイプ程切断面がキレイではありません。
それでも値段が安いので、僕はこれを購入しました。

ちなみに、デカくて重いです。タテヨコが38cm×53cm、重量が17kg。普通に
設置に困ります。困ってます。

<取り込んでみようとしたけれど>

で、早速取り込んでみようと思ったんですが、裁断機で背表紙を切り落とすとい
う行為に想像以上の罪悪感があり、なかなか作業に取り掛かれませんでした。
とはいえ、道具は買っちゃったしなぁということで、古本屋で買った『夏への扉』
と足元に転がっていた週刊誌で練習することにしました。

しかし、初チャレンジの結果はいろいろと不満が。

<裁断での不満とコツ>

切断面は、結構キレイでした。下の写真のように、刃の移動した後が曲がって
いますが、凹凸は微々たるもので問題ありません。




ただ「切断面が曲がる。」切り落とされた背表紙を見るとわかるのですが、切り
始めの刃が当たったところから、切り進むにつれて背表紙から離れて、結局は
写真のように曲がって切れてしまいます。


切断面が曲がると、ページの上下端に対して内側の端が斜めになるので、ス
キャン角度の狂いの原因になります。

これは、背表紙表面はノリで固くなっているため、刃が本を押し切るときに切断
面が曲がってしまうのが原因です。


そこで、背表紙をまっすぐにしたまま固定用のツメを強く押し付けて、あらかじめ
切断箇所をしっかり圧縮しておくことで、曲がりをかなり抑えることができます。
うまくいくとこんな感じ。


なお、薄い本だと曲がり方は小さくなります。

あとは、表紙・裏表紙付近は、接着剤の染み込み量が多いので、切断後もペー
ジが貼り付いていることがあります。そこで、1枚ずつ分離していることをチェック。
貼り付いていた場合は剥がし、1枚づつスキャンします。
手間は増えますが、フィードで失敗してページがクシャクシャになるよりはずっと
マシ。

なお、切り落とす幅は3mm~5mm程度。接着剤の染み込み具合や、見開き
ページ中央の空白部分の幅に合わせて加減する必要があります。

<スキャンでの不満とコツ>

ScanSnapの特徴は、ADFと両面同時取り込みです。このおかげで、裁断さえ
してしまえば、50枚100ページを一気にスキャンできます。

が、雑誌は紙質があまり良くないので、かなり頻繁にフィード(1ページずつ取り
込む動作)で失敗しました。これだとせっかくのADF機能が生かせません。

フィードで失敗させないコツは、下の写真のように、1ページずつ少しずらして
セットすること。


背表紙切断後、30~50枚ずつ取り、キレイに揃えてから、スキャン方向に数回
曲げ伸ばすと、自然と等間隔にズレてくれます。


最初に取り込まれる紙が見えるように、1枚につき1mm程度ずらしておくだけで、
フィードで失敗する確率が激減します。

あと、原稿方向の自動判別はOFFにしておきましょう。マンガは文字が少ない
ページもあり、しばしば方向認識に失敗します。

ちなみに、そこそこテキパキと作業した場合で、雑誌1冊(500ページ弱)の取り
込みに15分~20分かかります。

<PDF化での不満とコツ>

最終的なデータ形式は、個人の好き好きがかなりあるので、自分でいろいろ試
すしかないと思います。
僕の場合は、画面に表示して読みやすいデータになってれば十分、少々データ
が大きくても後で処理すりゃいいやと思っているので、カラー・モノクロ判定も、
解像度も、すべてオートでPDF化することにしました。
ちなみに、週刊マンガ雑誌の場合、1冊あたり300MB~400MBです。

ただしPDFだとビューアが重くてマンガのようにどんどんページをめくっていく
という読み方をする場合少しストレスがありますので、そういうのが気になる人
は、JPEGなどで取り込んでZIPに固め、各種ビューアで快適に読める条件を
整えるなど、いろいろと試すのがいいと思います。

<実際に取り込んでみて、そのデータを読んでみて>

取り込んだ本の画像データを見るということ自体に全く慣れていないせいか、
気持ちよく読むという事ができません。というか、やはりパソコンのモニタに表示
された本を見ていても、いろいろと違和感があります。

ページ繰りをするのにマウスやキーボードの操作が必要なのを初め、実際の本
と違い無意識に読み進められないのがこの違和感の原因かと考えてます。

あぐらをかいて脚の上に本を置きつつ読む場合、その時の目から本までの距離、
首の角度、ページをめくるときの腕や手、指の動き、こういった姿勢や動作の組
み合わせ、リズムがすべて無意識に自分好みに調整されている訳で、それがず
れてるので違和感を感じるのではないかと。

そう考えると、ストレスなく取り込んだデータを読むために、iPadやKindleのよう
な手に持って読むというデバイスが、なおさら早く欲しくなってます。

<見開きページが見やすい電子ブックリーダーが欲しい>

ただ、上記の違和感の中で一番不満だったのは、なんとなくではなく、「見開きで
ない」という明確な実際の本との違いでした。

マンガの場合は要所ほど見開きページになりがちなので不満を感じやすい傾向
があると思いますが、文字ばかりの文庫本のデータでも不満に感じます。

そう考えると、A6モノクロ液晶×2というような、まさに文庫本の見開きサイズ
みたいなデバイスが欲しくなってきます。

これから出てくる電子ブックリーダ1ページのみのデバイスばかりですが、読書
中の感覚(今風にいうと『体験』?)としてはむしろ見開きページを表示してくれる
デバイスの方が読みやすいような気がします。

例えば、ポメラの画面を縦置き横2枚にして、画面だけなら文庫風リーダー、折
りたたみのキーボードを出せばテキスト書きツール、って感じのものが出てくれな
いかな。でも、Microsoftの見開きデバイスは、頓挫しちゃったんだよな…。


初期不良?ああ、初回特典ですね。知ってます。

2010/02/20

最近記事にしたHDD-BOOSTとUMA-ISO、発売を知りすぐに購入してたのですが、実はどちらも初期不良を食らってしまいました。

初期不良を食らうと、金銭面以上に精神面のダメージが大きいのです。
新発売のものを買うのは、こまごました欠点はいいから、その長所となる機能を使ってみたい!と思っているからこそ。だからプレスリリースだけを信じて購入しています。
そのこまごました欠点が気になって残念ながら満足できないこともありますが、それは衝動買い・初物買いのリスクなので「ふざけんなメーカー、でもまあ許す」と苦笑いして済ませます。

しかし、これが初期不良となると、長所を試してみるどころか短所を体験することもできず、というかそもそも動かないので、非常に虚しくなります。
それに、初物買いって勢いなので、欲しい→すぐ購入→試す、という流れの速さが気持ちいいのに、試すのところで「おあずけ」されてしまうと一気にテンションが下がります。
他にも、スムーズに良品交換できれば御の字という現実もあります。例えば通販で買ったものだったりすると、問い合わせ、返品、再発送、受け取りと、メーカにとっても定型業務じゃないことをたくさんするので、まあたいていどこかで引っかかります。
結局良品が手に入るまでに1週間や2週間経ってしまいます。その頃には最初の勢いはもう無くなってて、初物を試す作業が、楽しみでなくただの動作確認になってしまいます。
こうなると、虚しさも倍増です。

まあ、初物買いなどせず、評判が出るまで待てばいいんですけど、実用だけで選ぶと、欲しいものってあまり無いのが寂しいところです。
ちなみに、HDD-BOOSTは1月末に購入、HDDケースの方は昨年末の通販受付開始後に即注文してました。

HDD-BOOSTの症状は、HDD-BOOSTが全く反応しないという症状でした。良品なら電源投入後、HDDからSSDへのコピーのため両方へのアクセスが発生しますが、アクセスランプが全く発光せず、マザーボードからのアクセスに対してもHDD-BOOSTが反応せず、デバイスとして認識されないという状態でした。
さらに、結構人気商品だということもあり、初期不良品の返品はできたのですが購入店での良品交換はできませんでした。運良く別の店でラスト1個の在庫があり、それを購入、前記事のように使ってみることができました。

UMA-ISOの症状はもうちょっとひどくて、HDDを装着して通電すると動作、しかしどうも香ばしい香りが…と思って慌ててケーブルを外して中の基板を見ると、インダクタのあたりが焦げてました。USBの5Vから中のLSIやHDDへの電源を生成している回路がダメだったようです。
こちらは日本代理店直販の通販だったので、返品交換になりました。交換されたものの基板を見てみると、焦げてたインダクタに、チップ電解コンデンサが斜めにハンダ付けされてました。久々に見る空中配線。
ちなみにUMA-ISOは、良品の方も、使ってるうちにISOファイル切り替え用のスイッチが、ハンダにクラックが入って取れてしまいました。ハンダ量が明らかに少なくて、これって実装不良だよなぁ、鉛フリーはつらいなぁとか思いつつ自分で付け直して復活。

大きなメーカの初物ならまだしも、アキバや日本橋に並ぶ面白そうな初物ってのは、ある程度はこういう覚悟が必要なんでしょうね。
それでも結局楽しいので、これからも初物買いは続けると思います。


UMA-ISOの使い勝手を良くするひと工夫

2010/02/16

HDD内のISOイメージをハードウェア的に光学ドライブに見せかける機能を持つHDDケース、UMA-ISOを買って使ってみました。これとSSDを組み合わせると、実用性がぐっと上がります。


201002160010.jpg

このケースは、HDD上のISOイメージファイルを、USB接続の光学ドライブに見せかけてくれるという機能を持ってます。

OS上でエミュレートするのではなくUSBデバイスそのものをエミュレートするので、BIOSからも認識できますし、光学ドライブを認識するものであればMacや組み込みデバイス(さすがにこちらは保証ナシ)でも使えるというメリットがあります。

さらに、ISOイメージファイルをケースに付いたスイッチで切り替えられるので、例えば複数枚のCD/DVDで構成されたOSをインストールする場合も、複数のISOイメージを切り替えながら作業を進めることができます。

PCをいじる事が多いので、私はメンテナンス用のBootable CD/DVDをいくつか準備しています。

私に限らず、OSのインストールディスクをはじめ、HDDのデュプリケートやパーティション変更、メモリテストなどのツールを集めた「メンテ用ツール」とか書いたCD BOXを用意している人もいるんじゃないでしょうか。

さらに、最近の光学ドライブの無い小型ノートに対応するためCD BOXと一緒にUSB接続の光学ドライブも準備しています。

このHDDケースは、こうやって準備した複数のCDと外付け光学ドライブを、1台のUSB接続HDDに置き換えてくれます。

<便利に使うワンポイント>

さて、このHDDケースの唯一の欠点が、けっこう電気を食うところです。SATA-USBの変換回路ではなく、HDDの消費電力が大きいのですが、組み合わせた状態で使うので欠点といえば欠点です。

そこで、私はHDDの替わりにSSDを入れてます。今回もまたCFDのCSSD-SM32WINを使いました

HDDは電源投入時など回転を始める時にかなり電流が流れます。2.5"のHDDといっても、電源投入時は1A前後までになります。

USBは1ポートあたり500mAしか供給できないので、UMA-ISO付属のUSBケーブルはA側が二股になっています。しかし2ポート使っても1Aしか無いため、瞬間的に多くの電流が流れると追いつかず、シャットダウンすることがあります。

実際、PCにつないでHDDが回り始める時や激しくアクセスした時に一瞬落ちて、USBデバイスの認識が繰り返されたり、アクセス中にデバイスが消える事がありました。

それを改善するため、電力をあまり食わないSSDに交換しました。

SSDの最大電流は200mA前後。当然モーターも無いので瞬間的に大電流が流れても知れてます。余裕で1ポートに収まります。USBポートが1個だったり、2個でも離れていて前述の二股USBケーブルが挿せないようなPCでも問題なく使えます。

SSDを使う時の欠点は値段の割に容量が小さいこと。流石に100GBオーバーの大容量SSDなんてもったいなくて使えません。

とはいえ、メンテ用のツールはたいていCDですから数100MB、10種類入れても5GB程度です。一度メンテツールをセットしたら頻繁に書き換えることも無いので、旧型のプチフリするようなSSDで十分です。

また、メンテナンス用のツールとして考えると、機械部分があり持ち運びや保存に不安があるHDDよりは、すべて半導体であるSSDの方が、久しぶりに使った時に動かないなんてことになる可能性も低そうで、安心です。

実際、PCのメンテツールとしてこのHDDケースの機能はかなり便利です。この便利さを高めてさらに安心感を得るためにも、SSDを使うことをオススメします。

<後継機は出ないのかな>

このHDDケースの製造元は韓国のCNSという会社です(製品ページはこっち)。“Next Product"としてMemory Stick Type(おそらくUSBメモリタイプと思われます)も挙がっていますが、まだ販売されていないようです。

実用性を考えると、メモリカードリーダーと光学ドライブエミュレータを組み合わせたものが欲しいです。

最近のSDカードは数GBで1000円程度なので、イメージを入れたSDカードと一緒に準備しておけば安上がりだし、仮に必要なツールが入っていなくても、別のPCでSDカードにISOイメージを書き、SDカードを差し替えて、イメージを切り替えればそれでいいわけです。

SD→SATA I/Fという変換カードは意外と少なくて、今ざっと検索してみてもこれくらいしか見つかりませんが、組み合わせると面白そうです。ケースを改造か加工する必要がありますが。

ところで、こういうアイデアが光った製品って、日本発のものが少ないような気がします。

以前、アイ・オーデータが同様の光学ドライブエミュレート機能を持つHDPGシリーズというUSB接続HDDを販売していましたが、こちらはISOイメージの切り替えを専用のWindowsアプリで行います。そのため、上記のようなインストール時や、PCトラブル時などPCが使えない状況では、ISOイメージを変更することができませんでした。

切り替えの手間がかかるようになると、事実上の使い勝手はHDDとCD/DVD 1枚の組み合わせになりますから、買うのは見送っていました。

日本の会社も、一発ネタ的なものでいいので、使いたくなるような機能を持ったガジェットをもっと出して欲しいです。


HDD-BOOSTを使ってみた

2010/02/12

SSDでHDDをキャッシュして、リード性能を上げるという、SilverStoneのHDD-BOOSTを買って試してみました。


201002110925.jpg

これ、ハードウェアを追加するだけにしては結構性能が上がりました。遅いHDDを使っている場合は、明らかに体感できるレベルで効果があります。

ただし限定された条件でのみですので、決して万能ではありません。読み書き性能、特に書き込みはSSDそのものには負けてますし、大元のHDDの先頭セクタしか高速になりません。さらに、連続して使うと性能が落ちるという特性があります。
それにHDD-BOOSTとSSDと両方新規に買うと結構大きな投資額になります。ですので、

  • 起動ドライブを交換したくない
  • 起動ドライブの容量を小さくできない
  • OSの起動やDLLへのアクセスの遅さに不満がある
  • 使うときだけPCの電源を入れる
  • SSDが余っている

という人は導入するメリットはありますが、そうでない場合、特に、

  • 起動ドライブの容量が30~60GB程度で問題無い
  • データのみを置く高速なストレージが欲しい
  • サーバとして使う

なら、予算が許すのならSSDに置き換えてしまう方が快適だと思われます。

<割り切った設計のHDD-BOOST>
Akiba PC Hotline!の記事を読んで、HDD-BOOSTの割り切った設計を非常に気に入ってしまいました。
付属のマニュアルにも書いていますが、何が割り切っているのかというと、
  • 起動時に毎回、HDDの先頭から、SSDの容量分だけSSDにコピーする
  • 書き込みはHDDにのみ行い、一度書き込みしたセクタはHDDから読み出す
というシンプルな設計というところです。

HDD-BOOSTは、起動時にHDDの先頭からデータをSSDにコピーし読み出しキャッシュの内容を取り込みます。
しかし、その後キャッシュされていないデータをHDDから読み出しても、SSDには書き込みません。
さらに書き込みはそもそもキャッシュせずHDDにだけ書き込み、一度でも書き込みがあったセクタはSSDとHDDの内容が一致しなくなるので、以降はHDDから読み出します。
それでも、Windowsなど最近のOSは動作中にOS関連のファイルを頻繁に読み出し、書き換えはOSのアップデート時ぐらいなので、読み出しをキャッシュするだけでも効果は高いと思われます。
さらに、SSDに書き込まないので、SSDの寿命が延び、プチフリ等の影響を受けにくくなり、キャッシュ不整合による書き込みミスが発生しない、などのメリット?もあります。

また、HDD-BOOSTは起動時に毎回HDDの先頭からSSDの容量分だけSSDに転送するので、HDD-BOOSTのマニュアルには
  • 使い始め、それ以降も、時々デフラグする
  • OS関連のファイルが全部入るくらいのSSDを用意する
ということが書いてあります。

HDD-BOOSTは、起動時に取り込んだデータ以外はキャッシュしないので、そのデータの内容がよく読み出されるものでなければいけません。そこで、デフラグしてファイルをHDDの先頭に集めておくという使い方を要求しています。

こういった設計と使い方から、起動時必ず同期し、ある程度書き込みが行われキャッシュが古くなってしまう頃には、パソコンを使い終わって電源を切る、という使い方が必要になります。

逆に、サーバのように連続動作させる、データドライブのように全域に対して読み書きが発生する、という使い方にはあまり適していません。

<HDD-BOOSTに合ったSSDの選択>
SATA-SSDは手持ちが無かったので、HDD-BOOSTと一緒に買ってきました。HDD-BOOSTに組み合わせるSSDを選ぶ際のポイントは
  • 容量(今回は7なので32GB以上)
  • リード速度
  • ライトはあまり考えなくていい
このことから選んだのが、CFDのCSSD-SM32WIN です。このSSDは、
  • 新型コントローラチップでリードが速い
  • SSD内キャッシュを無く低価格。ただしランダム書き込みが遅い
  • Trim対応(HDD-BOOSTには関係ない)
という特徴があります。つまり、書き込み性能を犠牲にして価格を抑えて、その割に読み出し性能は高い。ということで、HDD-BOOSTにはぴったりです。

なお、少々旧世代のSSDでも、HDDに比べればランダムリード性能は十分高く、起動時にHDDからSSDにコピーする時以外書き込まないので、動作中はプチフリの影響も無いと思われます。
よって手持ちのSSDの容量が十分ならそれを流用するのがいいと思います。

<ベンチマーク>
HDD-BOOST使用時の性能については、こちらのブログ主の方がとても詳しく調べられています。SSDだけでなくRAMDISKを組み合わせて、すごい数字を出してます。
私は標準的にSSDを使って、Blu-Ray再生用に組み立てていた小型PC(Atom330+nVIDIA Ionと2.5"160GB HDD)にHDD-BOOSTを組み合わせて、ベンチマークをとってみました。

もともとのHDDを、Crystal DiskMarkで測定した結果はこのとおり。


201002120144.jpg

2.5" HDDなのでこんなものです。


そして、SSDをEドライブとしてマウントし、測定した結果がこれです。

201002110929.jpg

最新型だけあって、読み込みが速いです。ただ、キャッシュが無いので、特にランダム書き込みが遅いです。とはいえ、前述のHDDに比べれば数倍速く、さすがSSDといったところです。

最後に、HDD-BOOSTで組み合わせてみた結果がこれになります。

201002110931.jpg

読み出しは、ほぼSSDの性能が出ています。
書き込みは、若干元のHDDを上回っていますが、やはりほぼHDDと同等の結果です。
読み出しはSSD、書き込みはHDDというマニュアルにある通りの結果となりました

<印象>
OSの起動が速くなりました。HDD-BOOST自体ただのSATAデバイスとして振舞うので、OS起動前から効果があります。

あと、アプリケーションの起動が早くなっています。IEの起動など、今までは若干待ち時間が気になっていたのがかなり改善されました。

他には、動作中のひっかかりが無くなりました。HDDの場合、数秒に1回ほど、一瞬だけマウスがひっかかるような現象がありました。その都度HDDに対して一瞬アクセスが発生していたのでそれが原因ではないかと思っていたのですが、HDD-BOOSTを付けてからは、そういった引っ掛かりが皆無になっています。

<導入するべきか?>
HDD-BOOSTを使うと、Atom330+nVIDIA Ionの構成に2.5" HDDを組み合わせてWindows 7を動かしていた場合でも、OSやアプリの起動時に時間がかかるというストレスはかなり軽減されました。確かに効果はあります。
ただし、HDD-BOOSTをSSDと一緒に購入した場合、¥15,000前後になります。もともとのHDDと合わせれば¥20,000程度。これだけあれば、今でもそこそこの速さ(それでもHDDと比べれば十分速い)の64GB程度のSSDが買えます。起動ドライブの容量に問題無いなら、やはりSSD単体で使う方が高性能です。
さらに、HDD-BOOSTはHDDの先頭領域のデータの読み出ししか高速にならないため、データドライブのように全域へ読み書きする場合や、起動ドライブの空きがほとんど無いような状態だと、デフラグ後でも頻繁に読み出すデータが先頭にあるとは限らないため、あまり効果的ではありません。
ドライブの交換ができない、起動ドライブとしてはSSDの容量では足りない、OSファイルのアクセスの遅さが気になる、SSDが余っている、という場合を除くと、HDD-BOOSTを導入するメリットはあまり無く、導入する必要は無いと思います。
¥15,000程度の予算で他にできることは無いか考えてみるのが先でしょう。

とはいえ、面白いハードウェアなのも事実なので、確実な効果や劇的な効果を望まないのであれば、試してみる価値はありそうです。

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